水回りの壁
設計者です。
HPを立ち上げたおかげなのか、本気でご検討いただける方がでてきており、嬉しいです。次の新オーナーさんとの契約が終わればこのサイトもなくなってしまうので、もし見れなくなった場合は売却されたのだと思っていただければと思います。
さて、今回はトイレと洗面所の壁についてです。 まずは浴室・洗面室のページを御覧ください。 トイレの写真はあまり掲載しておりませんでしたが、下記でして、上部の収納は特注で他の扉と同じオーク練り付け合板(オーク=楢(なら)の突板(薄く削ったもの)を合板に貼ったもの)を仕上げで採用しております。トイレ入口ドアと収納扉がおそろというわけです。
今回の話題はそこではなく、トイレ、洗面所の壁素材についてです。 よく見てもらうと、トイレも洗面所も壁の真ん中にラインがあるのがわかると思います。
これは何かわかりますか?
ライン状に見えるのが見切材と呼ばれるアルミの役物ですが、真ん中より下は「セラール(アイカ工業)」という商品を貼っています。 いわゆるキッチンパネルの代表的な商品名でして、一般名称としては「メラミン不燃化粧板」です。熱や湿気に強く、特定の細菌の増殖を抑えて清潔感をキープできます。キッチンのコンロ前にも使われるので、硬くて傷に強いですし、しつこい汚れに中性洗剤やシンナーを利用して拭いても問題なく、お手入れ簡単な高級面材なのです。(ビニールクロス価格より材料単価としては20倍ぐらい違いますね)
水が飛ぶ部分は基本的には腰壁部分といわれる半分より下ぐらいですよね。そこに「セラール」をはることでメンテナンス性を向上させ、美観と清潔性を保つ目的で採用しました。ビニールクロスで壁面を仕上げますと、継ぎ目に水が飛ぶとそこから剥がれてきますし、強い汚れですととれませんので、ここはキッチンパネルにしたいというのが奥様の要望でした。対費用効果も長い目で見ると十分あり、実際こうして今も綺麗さが保たれているというわけです。剥がれているビニールクロスはたしかになにか物悲しいですよね。(笑)そんな部分にも注目してもらえると嬉しいですね。
そしてちゃんと手すりもついてます!
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